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2017.08.14 18:41

2017年08月11日 吉田口登山道~富士講の足跡を訪ねて~

8月11日(金)、山梨県側にある富士山登山道吉田口ルートの0合目スタートという
ベンチャースカウトの個人プロジェクトが行われました。

江戸時代、富士山信仰が一世風靡し「冨士講」と呼ばれる巡礼者が富士山を登りました。
その足跡を辿るプロジェクトです。現在は5合目(バスやマイカー等の交通手段で行ける
場所)から富士登山を始めるのが主流ですが、あえて古道を選んだのは、富士山の歴史を
知るというプロジェクトだからです。

当日の朝6:40、吉田口の出発点となる浅間神社北口本宮からのスタートです。

参道は、あいにくの天気で霧に覆われていて、幻想的に見えます。

やがて鳥居が見えてくると

その奥には、立派な神殿が見えます。ここは富士山が世界遺産となるための構成遺産と
して登録されています。

神殿の裏手から、登山道が始まります。


馬返しと言われる場所までは、ひたすらまっすぐな道が続きます。

しかも車が通行できるように、整備もされています。何となく「これが登山道か?」と

思われる方もいるかと思います。

登山道は舗装された道になっていますが、並行して遊歩道もあります。



こちらは本来の登山道ではありませんが、安全を配慮しての道だそうです。
あえて、今回は安全に注意して、舗装された登山道を進みました。

一時間あまり歩くと「中の茶屋」に到着します。

茶屋といっても、休憩できる場所が特にある訳では
ありません。「昔、ここに茶屋があった」という史跡のみです。

当時の富士講が作った石碑が残っています。

手作り看板の距離や時間は、あくまでも目安程度に考えていた方が良いでしょう

富士山登山道では
茶屋・・・休憩が出来る場所
小屋・・・宿泊できる場所
という感じで、使い分けていたようです。

中の茶屋を過ぎると、道も細くなってきます。

大石茶屋跡地を散策

掲示板には、当時の写真と状況が書かれています。

出発から2時間40分、移動距離8km、やっと馬返しに到着。標高差は600m。
ここまでは交通手段で来ることは可能なのでここから出発する登山客も多いようです。

ここには唯一、人がいる休憩所(大文司屋)があり、無料で麦茶を振舞っていました。

この日は、たまたま「山の日」だったので、絵葉書もいただきました。

ここから本格的な登山道となります。

かなり整備されているので、歩きやすいです。

一合目「鈴原社」に到着。



石畳や階段が整備されています。



2合目の「冨士御室浅間神社」神殿に到着。倒壊寸前で立入禁止。




3合目「見晴茶屋」に到着。こちらも倒壊していました。



「見晴」というだけあって、本来なら木々の間から景色が見れるのでしょうが



この日は何も見えませんでした。

登山中に、上から折れた木が落下してきました。

注意が必要です。

4合5勺「井上小屋」に到着。5合目と書いてありますが、現在では4合5勺の位置です。


富士守稲荷の前で、昔と同じ構図で撮影してみました。

「中宮三社」と呼ばれていた三社の中で、今残っているのは富士守稲荷のみ。

最後は、きれいな石段を登って行きます。


やっと人のいる山小屋5合目の「佐藤小屋」に到着。




横を見ても

山頂を見上げても

ずっと霧の中でした。

スバルライン5合目に移動してきた時、一瞬ですが青空が見えました。

本日のゴールです。

スバルライン5合目は、相変わらず原宿のような賑わいを見せていました。

そんな片隅で

ベンチャーの昼食は、やっぱりこれでしょう!

7時間強の、全く座る事が出来ないプロジェクトでした。
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